額縁・額装

A4、A3サイズの額縁を正しく選ぶ5つのポイント

近年、家庭用プリンターの普及によって、自宅でA4やA3サイズに大きくプリントした写真を飾る方も多いのではないでしょうか。

「A4・A3サイズの額縁が欲しい」と思ったら、最近はまずインターネットで検索をする方が多いと思います。

しかしながら、いざ「A4額縁」「A3額縁」で検索をしてみると、非常に多くの種類と価格帯の額縁が出てきて困ってしまいます。その中から自分の求めている額縁にたどり着くのは至難の技で…、かなりの時間と労力を要します。

結果的に途中で探すのに疲れてしまって、探すの止めるか、「まぁこれでいいか…」で決めてしまったりという方も多いようです。本記事では、A4やA3サイズの額縁を正しく選ぶための5つのポイントをご説明します。

用途を確認する

まずは、額縁の中に「何を入れるのか」「どう見せたいのか」「どこに飾るのか」を確認しましょう。ここが一番重要なポイントです。

例えば、「モノクロ写真」を「カッコ良く」「玄関先に」飾りたい。といった感じです。

これを常に頭の片隅に留めておけば、もし額縁選びで迷ってしまっても、立ち返る場所にすることができます。

予算を確認する

A4やA3サイズの額縁は、格安で販売されている量産品(1000円ぐらい〜)から、オーダー商品(3、4千円ぐらい〜)まで、様々な価格帯の商品があります。

とにかく安い額縁を探しているのか、それともある程度の予算を掛けられるのか、上限予算はどれぐらいかは決めておきましょう。

値段の違いについては、次項で説明しますが、「材質の違い」が大きく関係して来ます。安い額縁はそれなりの材質、高い額縁はそれ相応の材質であることは覚えておいてください。「格安なのに高品質」と言う額縁はまずありません。

額縁フレームの材質を確認する

インターネット通販でA4、A3の額縁探す場合は、額縁の商品ページに、「素材や材質」などの項目があると思います。実店舗の場合は商品の外装に材質の記載があるか、無ければ店員さんに確認をしましょう。

材質の種類は主に「アルミ」、「プラスチック」、「木製」のいづれかだと思います。アルミやプラスチック製のフレームは比較的低価格で、木製フレームについてはそれよりは高価になります。

さらに、木製の額縁については、塗装加工や装飾の違いにより、低価格のものから高価のものまで価格帯に幅があります。

「木製の額縁が良かったのに、届いてみたらプラスチック製で安っぽかった…」なんてことにならないようにしっかりフレームの材質を確認をしましょう。

インターネット通販で、素材が不明の額縁商品については避けた方が良いでしょう。

表面保護材の材質を確認する

表面保護材の材質とは、わかりやすく言うと「額縁のガラス」のことです。こちらも「表面素材やガラス素材」などの項目があると思います。

材質の種類は主に「PET板・PETフィルム(プラスチック製の薄い板)」、「ガラス」、「アクリル」のいづれかだと思います。

PET板・PETフィルムの特徴

低価格を重視したA4・A3の額縁はPET板・PETフィルムが使われている場合が多くなります。一番安価ですが、厚みが薄く平面性に劣るためたわみが生じやすい。また熱に弱く、経年劣化で変形や曇りが生じる可能性があります。低価格のポスター用フレーム等にもよく使われています。※当店では、表面保護材としてPET板・PETフィルムの取り扱いはありません。

ガラスの特徴

比較的安価で、傷が付きにくく、平面性に優れています。ガラスなので割れる可能性はあります。

アクリルの特徴

3つの中で最も値段は高くなります。軽く、割れにくい、透明度が高い、という特徴があります。また、通常のアクリルに、紫外線カット機能を付けた「UVカットアクリル」もあります。

内寸法・窓寸法を確認

最後に、額縁の作品が見える部分のサイズを確認しましょう。いくら気に入った額縁を購入してもサイズを間違うと使うことができません。

マットなしの場合は「内寸法」、マット付きの場合は「窓寸法や中抜寸法」の項目を確認しましょう。

A4サイズ(210mm x 297mm)ないし、A3サイズ(297mm x 420mm)が少し隠れるように、若干小さな寸法表記になっていれば大丈夫です。

ここで注意したいのは、外寸法の項目と間違わないようにすること。外寸法とは、額縁の一番外側を測ったサイズですので、フレーム幅や、マット幅によって変わって来ます。作品がきちんと収まるかどうかについてはは、内寸法の項目で判断します。

さらに、中に入れる予定の作品サイズも、注文前に再度採寸しておきましょう。「A4だと思い込んでいたら、実は違った…」なんて可能性もあります。

まとめ

A4、A3サイズの額縁は、探している人が多い分、商品数もたくさんあります。なんとなく探してしまうと切りがありませんので、ポイントをしっかり押さえて、自分の求めている額縁を見つけてくださいね。

  • 額縁の利用用途を明確にする!
  • 予算を決めておく!
  • フレームの材質を何にするか決める!
  • 表面材質を決める!
  • サイズをしっかり確認する!

当店では、A4やA3サイズの「オーダー額縁」の製作も承っています。規格サイズをわざわざオーダーするメリットは、「200種類以上のフレームから選べること」や、「マット幅・マット色を自由に選べること」などです。

「額縁シミュレーターサイト」をご利用いただければ、A4/A3サイズの額縁を実際にシミュレーションしながら選ぶことができます。利用は無料ですので、額縁選びの参考にぜひ一度試してみてください。

高山ガクブチ

高山ガクブチ

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